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教員募集のアイティーチャー
コラム・その他 学校インタビュー

長きに渡り教育業界に携わる方々に、教員に望まれる姿勢を語って頂くために始まったこの企画。
アイティーチャーのコーディネーター菊地がインタビューに挑む。


対談インタビューバナー6


 
記念すべき第一回目のインタビューは、
埼玉県深谷市にある東京成徳大学深谷中学・高等学校の 神田 正 校長先生にお話を伺いました。
 
東京成徳大学深谷中学・高等学校(夜)

 
『教育目標』

「おおらかな徳操、高い知性、健全なる身体、勤労の精神、実行の勇気を涵養(かんよう)し鍛錬する。」

を掲げ、全日制普通科の男女共学の中高一貫教育を行っています。
 
『教育理念』

1.生徒一人ひとりを大切にし、自己の存在感が認識できる教育
2.生徒一人ひとりの特性を伸ばす教育
3.生徒の自律的な行動に期待する教育
 
を徹底しており、人として生徒が成長できる学校として教育を行っています。


 東京成徳大学深谷中学・高等学校(連結)


いったい校長先生はどんな方なのか。
 
緊張した菊地ではありましたが、お会いしてすぐに笑顔で和ませて頂きました。
「あなたの笑顔に癒される」とよく耳にしますが、まさに神田校長がその象徴そのものでした。

神田校長は聾(ろう)学校や県立総合教育センターの管理職育成コースのご担当をしていたこともある経験が豊富な先生です。神田校長先生が教員となった経緯や、教員に望まれる姿勢などお話頂きました。

それでは【第1回】「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」ご覧ください。
 
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教員となったきっかけとは


菊地
「東京成徳大学深谷中学・高等学校の神田校長です。先生どうぞよろしくお願いします。」

校長
「こちらこそよろしく。」

菊地
「では早速ですが、先生はなぜ教員になろうと思われたんですか?」

校長
「実は私は最初は教員志望じゃなかったんです。知り合いに英語の教員募集しているから受けてみないかと誘いを受けましてね。アルバイト感覚で始めたっていうのが本当のところです(笑)」

菊地
「そうだったんですか!?では当時は違う夢があったのでしょうか?」

校長
「教員を始めた時は、法学部に学士入学もしていたし法律の専門学校にも通っていたんです。夢か・・・。法律の勉強もしていて、最終的には司法試験を受けるつもりでいましたね。」

菊地
「そんな中で最終的に教員の道を選んだ決め手は何だったんですか?」

校長
「生徒に英語を教えるうちに、楽しさを覚えてのめり込んでいったんです。私は実際、英語があまり得意ではなくてね、教え始めるようになってから責任感が出てきて英語が分かるようになったんです。教えてもらっているうちは伸びないですね。自分で学ぼうとする姿勢ができた時に力はどんどん伸びる。その代わり授業に向けて準備はしっかりしていました。カセットで繰り返しきちんとした発音を聞いてreadingの教材研究をしたり、 とにかく発音の練習をしたのを覚えています。」


教員として苦労したことをやる気へと変える大切さ


菊地
「先生、初めて教壇に立った時のこと覚えていますか?」

校長
「声が枯れた(笑)大きな声で授業したのを覚えています。すぐに連休があったからそこで喉を休めて復活。連休に感謝しましたね。」

菊地
「それほど本気の授業!私も受けたかったです。」

校長
「生徒達から見たら、ベテランの先生も若くて経験がない先生も皆同じ先生なんですよね。大切なことは本気でやっているかどうか。生徒たちはそれを見抜くし絶対に評価してくれます。ただ知ったかぶりはいけない。分からないことは分からないという誠実さは忘れてはいけないです。ちなみに私は間違ったことは教えてはいけないという気持ちを強く持っていて、若い頃生徒から分からない質問を受けた時には、良い質問だ。調べておくね。と言って次回の授業で答えてました。」

菊地
「先生も人間ですからね、分からないことがあって当然。でも生徒たちからすると、『先生=何でも知っている』というイメージがあるから大変ですよね。率直に、誠実に、ということが一番大事なことですね。では率直に・・・教員になって一番苦しかった思い出は?」

校長
「おっ!難しい質問ですね。・・生徒の本音、いわゆる表面的な話ではなく本音で語り合える関係性を築くのが難しかったかな。なかなか正確な本音を掴めないっていうことに苦労したことはあります。」

菊地
「本音って言いたくてもなかなか言えないんですよね。特に学生の時は葛藤も多いでしょうし。」

校長
「確かに苦しみましたが、それがやりがいにもなっていたのは確かです。本音を掴んで、生徒ときちんと向き合うことで生徒がどう変わって成長していくか、それを自分(教員)の喜びに変えられるかっていうのが本当に大切だと思います。」

菊地
「なるほど。やりがいとは相手のことを自分のことの様に感じられた時に生まれるものなのかもしれないですね。」

校長
「あと先輩や同僚の支えは大きかったです。私は仕事仲間を大切にするのは当然だと思っています。校長という管理職の立場になってからより強く感じるようになりましたね。職員を大切に出来る=生徒を大切に出来る。そう信じていますよ。」


目指していた理想の先生像


菊地
「先生が目指していた理想の先生像教えてください。」

校長
「ん~。また難しい質問(笑)まぁそれぞれ先生の良い部分は違うからな~。正直、完璧な先生なんていないですからね。何より教員はチームワークが大事。一人ひとりの得意分野だったり適性を発揮して素晴らしい学校を作っていくのが理想です。理想像は1人の先生からは難しいってことかな。色々な先生の良い所を取り入れてきた。そんな感じでしょうか。」


大切にしている言葉


菊地 
「先生の大切にしている言葉はズバリ?!」

校長
「言葉か~。よく朝礼で生徒たちにこんなのを渡しているんです。良いと思う言葉は一つでも多く伝えていきたいと思っています。」
 
『本気』

本気ですれば

たいていな事はできる

本気ですれば

なんでも面白い

本気でしていると

だれかが助けてくれる

人間を幸福にするためにも

本気ではたらいているものは

みんな幸福で

みんなえらい
 
後藤静香(1884~1971)「権威」より


校長
「本気でやれば何事も楽しくなるんですよね。だって本気同士の人って波長も合うじゃない?だからこそ失敗した時に助けてくれるし、助けなければと思えるんです。」

菊地
「大人も子供も、本気になって物事に取り組んでいる姿は一番かっこいいです。本気になれるって、それだけ夢中になれることがあるということですからね。」

校長
「それと、若い先生にいつも言っていることがあります。『ベテランの先生のようにはすぐにはなれない。けれどベテランになろうとすることは今日から出来る』。」

菊地
「何事も気持ちの問題。本気になれるかどうかということですね。ではそんな神田校長が若かりし頃の自分にかける言葉はなんでしょうか」

校長 
「謙虚であれ。・・・かな?(笑)」

菊地
「意外です!こんなに優しい先生から想像出来ないです!」

校長
「いやいや~こう見えて若い頃は突っ張っていたんですよ。こわいものは何もないなんて思っていたな。よく校長室に行って校長先生に意見もしました!でもこれだけは言えます。今思い出しても間違ったことは言ってないってね。」

菊地
「自分の意見を言う上で大切なことは何でしょう?」

校長
「1対1で話すことがとにかく大切です。そして勘違いしてはいけないのが、意見を言う事が、文句を言う(喧嘩をする)ことになるのならば違う。何かを良くしたいから意見をするんです。私は学校をもっと良くする為に校長に意見をしていました。改善を求める場合は、自分の為に言うのではないという事を常に頭に置いておく必要がありますね。」

菊地
「菊地も気をつけます!」

校長
「お役に立ったかな?」


教員を目指している方々へ


菊地
「いやいや先生、まだまだ菊地は終わりにしたくないですよ。ですが今気付きました!予定していたインタビュー時間よりも大幅にオーバーしてしまっていますね。すみません。まだまだお話聞いていたいですが・・・最後になります。教員を目指している方々へ一言お願いします!」

校長
「ではこれから採用試験を受ける方たちへ。“スーパーマンは受かりません”皆勘違いしやすいのが、自分は能力が低いからとか努力が足りなかったとか・・・そうではなく、しっかり一つ一つ準備しておくことが大切です。あと自分なりの判断はしないこと、適切なアドバイスを受けることが大事。そして何よりも『自分で限界を決めるな』大丈夫。絶対に受かります。」

菊地
「先生本当にありがとうございました。また近々お顔を見に伺います(笑)」

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記念すべき 【第1回】「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」皆さんいかがだったでしょうか。
神田校長は終始笑顔で、どんな質問にも本音で答えて下さいました。
限られた時間でしたので、全てをお載せ出来ずに残念です。私自身も勉強になるお話ばかりで充実した時間を過ごさせて頂きました。神田校長先生、お忙しい中お時間頂き心より感謝しています。
またその素敵な笑顔のパワーも貰いに「神田校長に会いに行きます」ね!

そしていつも温かく迎えてくださる松本教頭先生。初めてお会いしたあの日から私はすっかり教頭先生のファンです。いつも周りのことを考え、楽しい雰囲気を作ってくださる松本教頭先生の姿は菊地のお手本となっております。
先生にお会いできる日をいつも楽しみにしているんですよ。
お困りの際にはすぐに駆けつけますからね!

東京成徳大学深谷中学・高等学校の皆様、これからもアイティーチャーの菊地を末永くよろしくお願いします。

成徳深谷

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