今回お伺いしたのは、神奈川県横浜市にある白鵬女子高等学校です。
『教育方針』
-知にすぐれ、徳高く、健やかに-
正しい判断力を養い、基礎能力を高めることを建学の精神としています。生徒一人ひとりを大切に、きめ細やかな教育指導のもとに、知性と教養を備えた社会性豊かな女性の育成を目指します。
それは、未来に力強く向かう人間の無限の可能性を意味し、白鵬は人間の持つ可能性を大きく伸ばしていきます。
【教育目標】
1,学力向上を目指す
2,国際理解教育の推進
3,生徒一人ひとりの進路実現を図る
4,地域各教育機関との連携
5,部活動の活性化
今回インタビューに答えて頂くのは、教頭 高橋 忠悦 先生です。
◆祝◆ 2016年一発目の学校インタビュー!
皆さん!“心の洗濯”してますか?
この素敵ワード、高橋先生から頂きました。ちなみに先生は磯釣りをし、新鮮な魚に包丁を入れ、食べ、そして呑むことで心の洗濯をしているそうです。人によって洗濯方法は様々で良いと思いますが、全力で走り続けてばかりだと大切なことを見失ってしまいがちです。
昨年の自分はどうだったでしょうか。
ダッシュばかり?それともダッシュどころか走ることもしなかった?
歩いて走って時にはダッシュして??
今年の自分はどうありたいか、どうなっていきたいか。
しっかりとした目標を持ち素敵な悔いのない2016年にしていきましょうね!
菊地は皆様を今年も変わらず全力で応援します!!!
それでは第18回「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」ご覧ください!
┃教員を目指そうとしたきっかけとは
菊地
「先生、記念すべき“2016年一発目”の掲載回です!よろしくお願い致します!!それではまず、高橋先生が教員を志そうとされたキッカケからお教えください。」
教頭
「大学時代に知り合いのお子さんの家庭教師をしたのが大きなキッカケでした。実は私は大学時代“ハードロック”命でして…(照)。イギリスやアメリカのバンドの曲を弾いて歌っていました。楽器を買うため毎日バイトに明け暮れていました。この道で生きていくんだ!と本気で思っていて、もちろん髪もクルンクルンのロン毛?!で見るからにROCKERでした!!ですがバイト先のお子さんに軽い気持ちで教えるということを始めるようになってから、少しずつ気持ちに変化が起きたんです。気付いた時には教育関係の本を買い漁り、読めば読むほど教育そのものに魂を引きずり込まれたのを覚えています。ちなみにその時代は“校内暴力”が多発しており、荒れに荒れていた時代でした…。ですがある時、『俺が行かなきゃ!』と学校現場に呼ばれた気がしたんです。その時を境に進路変更を決意し、大学卒業後に1年残り教員免許を取得しました。」
菊地
「呼ばれた気がした…いや先生、それは完全に呼ばれていますね!もちろんハードロックの道を極めていたとしても高橋先生は成功していたと思いますが…☆」
「ちなみに在学中憧れていた先生はいらっしゃいましたか?」
「ちなみに在学中憧れていた先生はいらっしゃいましたか?」
教頭
「いますね~!その先生とは未だに年賀状のやりとりもしています。中学一年次の英語の先生だったのですが、数年前にはご自宅にもお邪魔させて頂きました。お元気なお顔を見ることができ嬉しかったです。そして!!何より尊敬・大好きなのが“金八先生”です(笑)!当時は学園青春ドラマが多かったのですが金八先生は別格でした。好きすぎて撮影現場(校舎や駅)まで行ったほどです。とにかく金八先生の“言葉”がグッとくるんですよね。そして最大の魅力は、最後が必ず胸キュンの涙の締め!これに尽きます。」
菊地
「幅広い世代から愛されている金八先生~~!ですが、高橋先生の語録集も相当なものだと菊地は感じております。いつの日にかの発売を願うばかりです(笑)。」
┃初めての教壇での思い出
菊地
「では先生、初めて教壇に立たれた時のことを覚えていらっしゃいますか?」
教頭
「声がひっくり返っていたと思います。そして緊張のあまりガクガクでしたね(笑)。初任校が男子ばかりの学校だったので威圧感が凄く、怖いオーラを出している生徒もいたので余計緊張したのかもしれないです(笑)。ですがそんな少しヤンチャな生徒とも、ふとしたキッカケで距離が縮まり、そういう生徒の可愛い仕草にも気付くことが出来るほどあっという間に溶け込むことは出来ました。授業内容は正直覚えていません(笑)!ただ、授業準備は楽しくて教材作りや試験作成などに毎日毎日ハマってましたね。想像した場面を実現するための「仕掛け」ですから。」
菊地
「何事もふとしたキッカケ、タイミングが大切ということですね。」
┃教員として苦しかったこと
菊地
「先生、教員になられて一番苦しかったことってなんでしょうか?」
教頭
「苦しかったこと…強がりでもなんでもないのですが、この世界を“辞めたい”と思ったことは一度もないです。確かに辛く苦しいことはたくさんありましたし今ももちろんあります。ですがこの仕事が心底好きなんでしょうね(照)。というよりも学校現場そのものが好きなんだと思います。仕事に限ったことでないですが、“こうすればこうなる、こうだからこうすればいい!”なんて人生そう簡単にはいきませんよね?!どんなに頑張っても結果につながらないことも正直あります。ただ、その通りにならない→その深さゆえに新しい工夫や粘りが必要なのだと思います。学びながら日々自分磨きを怠らなければ、苦しい状況も必ず乗り越えられると思います。」
菊地
「この仕事が心底好き!高橋先生の隣にいれば言葉無くとも熱き想いが伝わってきます!!!」
┃教員生活でのやりがい
菊地
「それでは、先生が感じる“教員のやりがい”とはなんでしょう?!」
教頭
「社会、世の中を創っていくことへの使命を預かっている!という点だと思っています。少しオーバーだと思うかもしれないですが…子どもたちは卒業して社会に出ていきますよね。そして後に選挙に行き投票をし国家に貢献していくわけです。これからの時代を創っていく子どもたちに携わっていられることが一番のやりがいだと感じています。」
菊地
「大きなやりがい=大いなる責任。改めて、教員て本当に素敵な職業だと強く感じております。」
┃目指した教員像とは
菊地
「高橋先生が目指していた教員像ってありましたか? 」
教頭
「私は“教員は役者であれ!”という気持ちを常に持っています。“教員=完成された人間”ではありません。ということは誰にでも足りない部分があるということですよね。…そうです!時には仮面を被らなくてはいけない!!簡単に言ってしまえば素だけではいけない、必要に応じて舞台の役者になりきれたら理想の教員に近づけたことになるのかな?と感じています。」
菊地
「仮面…先生はいくつの仮面をお持ちなんでしょうか?!気になります~。」
「それではここで高橋先生のオススメの一冊をご紹介頂きましょう。」
教頭
「『仕事ができるようになりたければ釣りをしろ 著:中鉢 慎』です(笑)。“思うようにならないことに対し、どうしたら自身の思い描くものに少しでも近づけるか”というヒントが隠されている作品です。それと!!“論語”は必ず読んでみてほしい!と思います。人生のヒントが沢山あります。」
菊地
「釣り好きの高橋先生オススメの一冊、早速読ませて頂きます。」
「では続けて先生の流儀を教えて下さい!!」
教頭
「“言葉を大切にする”です。言葉にはたくさんのパワーが入っています。言葉のチカラで人を変えることも出来れば、時にカミソリ以上の切れ味で人を傷つけてしまうこともあります。私はこの“言葉力”を何よりも大切にしています。」
菊地
「カミソリのような言葉は一つでも少なくしていきたいですね。皆さん、知らず知らずに自分の発した言葉で相手を傷つけているかもしれないということを忘れないで下さい。菊地も…しっかりと反省したいと思います(泣)。」
┃若かりし頃の自身にかける言葉とは
菊地
「では先生、若かりし頃のご自身に今会えたとしたらどんな言葉を掛けられますか?」
教頭
「『焦るなよ!落ち着いて!!』ですかね(笑)。周りが見えなくなってしまうことがあって失敗することも多かったので…。 」
菊地
「失敗を重ねて高橋先生のように素敵な人になれるなら、失敗は成功のもと!!という言葉が実にしっくりときます。先生、『どんなことがあっても教員を続けなよ!』とは言わないですか?」
教頭
「いや~。『これしかない!この道しかない!!』とは言えるかな?」
菊地
「出ました(嬉)金八先生超えの一言!!ありがとうございます。それでは最後に!!“教員を目指す方、現在教壇に立たれている方”にメッセージをお願いします。」
┃教員を目指している方々へ
教頭
「“学校現場”では色々なドラマが待っています。笑いあり涙あり!もちろん楽しいことばかりではないですし、壁にぶつかってしまうことも出てくるでしょう。そんな時に助けてくれるのは“仲間”です。仲間を増やすことは本当に大切なこと。人に話すことで楽になることって多いですよね?一人で溜め込まず話せば良いんです。“人が成長していくところに自分も勉強しながら(成長しながら)携われる”、大きな幸せを感じ大いなる責任がある仕事!それが教員です。そして何より大切なことは“感謝の気持ちを持つ”ことです。家族・友人・その他関わる全ての人・社会全体・食べるもの全て・嬉しいこと・辛いこと・そして今生きている自身の命に感謝をし、その気持ちを次の世代に伝えることが教育の大きな目的の一つだと思っています。この気持ちがなければ教育者になってはいけません。違う職業に進むべきです。」
┃教壇に立たれている先生方へ
教頭
「明日を、社会を、日本を、世界を創っていく!というしっかりとした自覚を持ち、学び続けて頂きたい。教科のことに限らず24時間全てが学びです。そして何より心身共に健康でいることが大切です!健康第一でいきましょう。歴史の流れの中に自分が存在しているという認識をしっかり持つ。即ち、「守っていくもの」と「創っていくもの」があるということを理解して仕事をする。創始者、多くの先人の幾多の労苦の上に今の学校が存在していて、そこに自分がいる。様々な運営に対してついつい批判的になってしまいそうですが、「批判」を「提案と行動」に変えて汗を流していただきたい。ただの評論家なら別の畑で活躍して、更なる収入を望むべきです。」
ということで第18回「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」皆さんいかがだったでしょうか。
高橋先生はアドリブの帝王!そう思っていた菊地です。もちろん今回のインタビュー中も冗談交じりのトークでたくさん笑わせて頂きました。
でも実は…先生はアドリブが苦手という驚きの事実を教えてくれたんです。
『人前で話をする時など、予めしっかり原稿を作り、頭の中で何度もトレーニングした上で本番に臨みます。』という言葉が帰り道ずっと頭から離れませんでした。
少し意外で驚きましたが、また一つ先生のことを知れて嬉しい私です!
そして何より“事前の準備が大切”と教えて下さったこの言葉。
少し意外で驚きましたが、また一つ先生のことを知れて嬉しい私です!
そして何より“事前の準備が大切”と教えて下さったこの言葉。
皆さん、忙しい日々を言い訳に自分に甘くなってしまっていませんか?
事前準備を怠っていませんか?!少しでも動揺された方は…変われるチャンス到来です!
先生、次は心の洗濯時=釣りに密着させてください!!
それでは皆様、2016年もアイティーチャーを宜しくお願い致します★