第5章 児童生徒の安全管理
ここでは、塾に通う児童生徒の安全管理について、塾講師がとるべき行動について考えて見ましょう。
塾に通う児童生徒は、徒歩・自転車・公共交通機関など様々な手段を利用しながら、様々な経路で通います。また、帰宅時間が夜間となったり、駅から自宅までの道のりの中で一人になったりする時間もあることを考えると、子どもたちの安全確保についても、塾講師の重要な役割だといえます。そのためには、
① 緊急時における連絡体制を確認し、防犯訓練に参加することで「いざ」と言う時に備える。
② 塾に通う児童生徒の出迎え、見送りを実施する。
③ 防犯ベルなどの防犯機器の携帯を促す。
④ 不審者情報を収集・提供等、共有化する。
⑤ 不審者進入時の対応方法を把握する。
また、帰宅方向や近隣同士の帰宅を促し、保護者の送迎等についても連絡を密に実施することが必要です。
塾内での安全確保では、
① 出席していない塾生の所在を確認…通塾途中での事件事故に巻き込まれる可能性もあります。授業開始前には出欠確認して所在を明らかにします。
② 塾の出入り口での安全確保…児童生徒の出迎え・見送りをすることで不審者の侵入を抑止することができます。
③ 塾施設での死角の改善…事故は思わぬ所でおきます。とくに子どもたちは、大人が驚くような場所で遊びを見つけます。
④ 授業時間以外の安全確保…休み時間には、学校と違って近隣の店舗や建物に自由に行くことができます。なるべく塾内に残るように指導するとともに、外出時には講師や職員の許可を得るようにさせてください。
《要注意!! 気をつけましょう!!》
子どもたちに背(板書しながら)を向けながら説明する。(子どもたちと目を合わせずに指導していませんか。心が通じませんよ。)
子どもたちに背(板書しながら)を向けながら説明する。(子どもたちと目を合わせずに指導していませんか。心が通じませんよ。)
板書の字が乱雑で、クセがある字を書く。(板書が構造化していないため、あちらこちらに書いていませんか。)
説明が多く、一方的、画一的な指導をする。
教え込みが多く、思考力を育てる場面や、立ち止まりの場面がない。
教科書ばかりを読んで終わる。(教材研究が不足するとテキストや教科書に頼りがちになります。)
書く、読む、考える、話合う等、一時間内での指導バランスがよくなされていない。(集団思考、個人思考等、学習形態の工夫をしていますか。)
ヒステリックに怒る。(怒りを長引かせていませんか。)
子どもをひきつけるものがない。(教師の懐の深さやポケットの多さが必要です。)
特定の子が気になり、ついつい注する回数が多くなる。
(思い込みで指導していませんか。)